特許取得のお知らせ

かねてより特許申請をしておりましたバイオマスマネキンですが、この度、特許権を取得することができました。

名称 「バイオマス素材からなるマネキン人形の製造方法及びその製造方法からなるマネキン人形」
出願番号     特願 2009−092609

 
(1)マネキンの素材と環境問題について
マネキンの素材は、従来FRP(ガラス繊維強化プラスチック)が主でした。石油系のプラスチックでしかもガラス繊維を含んでいるため産業廃棄物として処理するのが一般的でした。しかし昨今の環境意識の進展でFRPに代わりポリウレタンや、PET-G、生分解性プラスチック等の循環型の素材が一部使われています。しかし、石油系プラスチックでは化石資源を消費してしましますし、生分解性プラスチックは耐久性が弱いのが難点です。


(2)バイオマスプラスチックについて
バイオマスとは、再生可能な生物由来の有機性資源です。バイオマスの種類は廃棄物系、未利用系、栽培作物系に分かれますが、当社は今回未利用系原料を用いたバイオマス原料による成形品の製造に成功いたしました。バイオマスプラスチックは化石資源の使用削減に寄与します。一方成形性においても、石油系プラスチックと同等の機能を有します。これらの優れた特性を生かして、包装容器、電子部品、農林漁業資材など幅広く使用されています。今回当社は、バイオマスプラスチックの素材開発とそれによる成形品の製造に成功しました。使用後はリサイクルも可能ですし、焼却してもカーボンニュートラルの概念からCO2を削除します。ダイオキシンの発生もありません。また製造にあたっては、「地産地消」を心がけ、輸送におけるCO2削減にも配慮したいと思います。


(3)バイオマスマネキンYFUA-BP、YMUA-BPについて
今回発表のバイオマスマネキン「YFUA-BP、YMUA-BP」は、肩金属等のパーツ、インサートパイプ、手首を除き全てバイオマスプラスチックで出来ています。エコロジーを志向するショップやブランドに最適です。尚、製造方法、製品についての特許を出願しました。また社団法人日本有機資源協会が認定する「バイオマーク」の認定を受けました。